レビュー ネタばれ無し【チーム・バチスタの栄光は最初に読むべし】
日曜劇場で絶賛放送中の「ブラック・ペアン」
嵐の二宮くん始め、なかなか豪華な俳優陣が出ており話題となってますね(^^)
医療系ドラマで一話完結型って珍しいんじゃないかな(根本のストーリーは続いてるよ)あ、ドクターXがそんな感じか!
個人的にカトパンの演技はイマイチ。
話脱線するけど、三谷幸喜のエッセイ(ありふれた生活)読んでたら、新人アナウンサーだったころのカトパンに演技をさせるっていう話が出てくる。
演出家・監督である三谷さんが、カトパンが演技が出来るかどうかテストして、いける!と判断して少ない準備時間で演技をさせたという話。その時の収録は大成功で、カトパンには演技者の資質がある…というオチ(終わり方)だったんだけどな。
ブラック・ペアンの演技はなんか声高くてしっくり来ない(´・ω・`)
さてさて、前置きが長くなりましたが、ブラック・ペアン含む東城大シリーズの第一弾!著者[海堂 尊]のデビュー作でもあります。
チーム・バチスタの栄光
第4回「このミステリーがすごい!」大賞受賞
(ブラック・ペアンの話は時系列で言ったらこの一作目からかなり遡って昔の話ですね)
大人気で映画化、ドラマ化と映像化もされてますが、私は今の所見ていないので、あくまでも本を読んだ上でのレビューになります。
このシリーズで魅力的なのは、何と言っても主人公の田口ですよね。腕の立つ外科医とか、研究肌の学者だとか、病院経営のスペシャリストとか、そんなことはまったくない 笑
一般的な医者のイメージからも、これまでのドラマとかで活躍する医者のイメージともまったくかけ離れた人物像。それでも、ずっとレビューで書いている感情移入出来る登場人物としてはピカイチ☆田口と一緒になってハラハラして、過去を振り返って、アクの強い人達に振り回されて 笑
こうやって田口と呼び捨てにするのが当たり前と言うか、しっくりくる感じです。
話自体は心臓病に対する画期的な手術技術を持つ手術チーム(チーム・ドラゴン)のバチスタ手術中に不審死が相次ぎ、医療事故なのか、医療ミスなのか、はたまた悪意が働いているのか(犯罪・事件)…という謎を田口が様々な助けを借りながら解明していくという医療ミステリーです。
ミステリーといっても警察とか検察とかが出てくる訳ではなく、院長命令を受けた田口があくまでも病院内で謎を解明するために四苦八苦。でも伊達に医者じゃないな!という活躍をします。本来の医者としての活躍はほぼないけどね(^^;; 人間力はあると言うか、頭はさすがいいんだな!といった感じ。
また、シリーズを通して出てくる田口、院長をはじめとする登場人物がまあ他ではみないレベルで個性的。ここでは書かないあの人が一番!いや、個性的を超えて、作品内でもモンスターだの化物だのと言った形容詞(あってる?)がバンバン出てきます。
もちろん皆んなに感情移入出来るわけではないけど、違和感は無いし登場人物としてとにかく魅力的なのです!シリーズの面白さはこの登場人物のキャラに支えられてると言ってもいいかも。
あ、もちろんもう1つの柱であるミステリー(謎)の内容も秀逸(^^)伏線というかチラ見せの真実がある所々に出てくるし、それらはしっかりラストの解決シーンまでに納得の回収。
それぞれの行動の動機や、セリフについても最後まで読んだら納得も出来てスッキリするんたけど、それでもなお考えさせられる医療や医者という仕事の深い部分を感じます。
この辺はマンガ「ブラック・ジャックによろしく」に通じるものがあるかな。あんなに暗く深刻なテンションではないけどね。
病気・怪我、ひいては生きること、老いること、死ぬこと。つまり医療・医者と無縁で生きていられる人なんていない訳で。だからこそ医療技術とか医者の人間性というものに私達は無関心ではいられないのかもしれないですね。
全体を通してのストーリー、ミステリー展開、登場人物の魅力、最後の謎の解明の仕方、どれをとっても最上級!さすがミステリー大賞をとっただけあるという感じ。絶対に読んで後悔しないと思います(*・ω・)ノ
ここだけの話、シリーズの中でもNo.1!!
(つまりこれ以降は…(^^;;))
ブラック・ペアンを見てニノかっこいい!だけではなく何か感じるのもがあった人は是非このシリーズの始まりの作品、チーム・バチスタの栄光をお読みください☆
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